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活動報告

岩手県 西和賀町

2010年度 後半活動報告

今年の植樹活動は晴天に恵まれ、予定通り2011年3月5日と6日の2日間に亘って実施しました。一日目は株式会社ザ・パックの社員の皆さんによる植林で、場所は君津市上総亀山の果樹植林地「豊果(ゆたか)の森」での2回目の活動です。ここは一昨年、ウメ、ミカン、モモ、スモモ、カキ、姫リンゴなどを植えた場所で、今回はそのとなりの空き地にウメ、カキ、モモの追加植林を行いました。

豊果の森の植林場所は山道沿いに開けた平地で、傾斜がなく作業がしやすい場所ですが、ここは以前、外から土を持ってきて本来の土壌にかぶせた場所のため、植林場所としてはあまり良い状態とはいえません。また、表面の土を少し掘ると粘土質の土が固まっていてとても硬くて深く掘り進めません。かろうじて穴を掘っても、掘りだした土はゴロゴロとした塊となっているので、苗木を植えるためには細かく砕いてから穴に戻さなければならず、土壌の栄養状態も良くないので肥料を土に混ぜることも必要となります。

また、この山には鹿が多数棲息しており、苗木を守るためのサプリガード(鹿よけネット)の設置が必要なので、コンディションの良くない土を整えながら苗木を植えてサプリガードを設置するまでの作業は、 1 本を植えるだけでも結構な手間となりました。 4 人一組で 8 本を植える作業に、 3 時間あまりを費やし、参加者の方々にも若干疲労の色がにじんでいました。

それでも幸いだったことに天候は風もなく、暑くも寒くもないという絶好のコンディションだったので、天気による作業への負担はなく無事に 130 本の果樹を植えることができました。これで「豊果の森」に植えた果樹は、一昨年に植えた 70 本と合わせて 200 本となり、今後は下草刈りや追肥をしながら木々を育てる作業となります。豊かな果樹の森を作ることに尽力して下さったザ・パックの皆さんとともに、収穫できる日を楽しみにしっかりとメンテナンスをしていきたいと思います。

硬い土を掘り、細かく砕いてから苗木の穴に戻す

130本の果樹を植え終えて記念撮影

2 日目の 6 日は、場所を木更津市・真里谷(まりやつ)に移しての植林作業。こちらの参加者は株式会社トラストの社員さんとご家族の方々、青年団体・草の根ムーブメントさん一行、そして有機野菜宅配会社の有志の方で、総勢 40 名での作業となりました。
こちらは軽い傾斜地に、ヤマモモ、ヤマグワ、ムクノキ、エノキの 4 種の広葉樹を植える段取りとしました。ここはもともと長く放置されていた竹林を 2009 年の秋に切り開いたばかりのところで、 5 月に一斉に伸びてきた竹の子を夏場に 3 度も刈り取る作業を実施しました。地上面はなんとか整理しましたが、竹の地下茎のはびこり方にはすさまじいものがあります。このような場所に植林ができるか不安でしたが、 10 月に試験的に植えた苗木が無事に育っていることを確認して、 3 月の植林参加を呼び掛けました。

当日の作業は植林場所に散らばっている竹の残骸の片付けから始め、その後一人 4 本をノルマとして約 160 本の苗木を植林しました。真里谷の山にはまだ鹿の姿は見えないのでサプリガードは設置せず、雑草防止シートのみとしました。土壌の状態は良く土はふかふかだが、掘ってみると場所によっては太い地下茎が横断していて穴が掘れない所も多く、参加者の方々には竹伐り用ノコギリを配布して、根を伐りながらの作業をお願いしたが、なかなか手ごわいのが多かったのか、ノコギリの刃 が3 本駄目になりました。

それでも時間通り無事作業を終えて、苗木が立ち並んだ様子は、整然としてとても美しいです。今回植えた苗木はどれも小鳥が好む(人間も食べられる)木の実が生るもので、また蝶や昆虫の生息の場にもなる木を選択しました。竹一色で生物層の乏しかったこの場所に、たくさんの種類の植物や鳥や虫たちが還ってくることを願って、植えた苗木をケアしながら長い時間をかけて森へと育てていきたいと思います。

「ちば四季彩の森」から始まった千葉の植林活動も 4 年目となりました。四季彩の森では 3 年間で約 550 本を植え、今回の真里谷では初めて 160 本を植林しました。参加者の株式会社トラスト、草の根ムーブメント、有機野菜宅配会社の有志の方々の初年度からの毎年のご参加に感謝したいです。

伐った竹が散らばる斜面での植樹

ノコギリを持って、竹の根を伐りながらの作業

参加者全員で!

雑草防止シートを敷いたヤマモモの苗木