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活動報告

沖縄県 恩納村

2009年度活動報告

活動実施日:2009年6月12日・13日

松くい虫被害松伐採跡への植林

松くい虫被害とは、 沖縄リサイクル運動市民の会真木志さん製作の紙芝居によるとこうだ。
沖縄でも松くい虫被害が広がっている。「マツノザイセンチュウ」という体長1mmにも満たない線虫が松の樹体内に入ることにより引き起こされるが、その線虫を松から松へ運ぶのが「マツノマダラカミキリ」というカミキリ虫(外来種)、この2種は絶妙な共生関係にある。マダラカミキリがかじった樹皮から線虫が松に侵入して増殖、弱体化した松にカミキリムシが産卵、蛹に線虫が入り、羽化して飛び立つときには線虫も一緒に他の松に移動する。この時すでに松の木は茶色に枯れているのである。
対策は、薬剤の空中散布や樹木への注入、伐倒木の燻蒸や破砕焼却など、大変な作業が要求される。ここ、マキヨ屋嘉田(ヤカタ)でも去年の秋に約180本の松を伐採し撤去したのである。

沖縄県 恩納村2009年活動報告写真

伐採した松の切り株

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集められた松

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紙芝居で勉強会

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紙芝居の1枚

伐採跡地への植樹

今回植えたのは、アオバナハイノキ(30本)、テンニンカ(20本)、ハナウメ(3本)、シークワーサー(20本)、ツツジ(100本)の合計173本である。
沖縄在来の美しい花が咲く木を中心に、ビタミンCが豊富なシークワーサーを植えた。
総勢11人、少数精鋭部隊で2日間かけて行なった。初日は雷雨轟くスコールの中での作業、主に、平坦地にツツジとシークワーサーを植える。翌日は雨の予報を覆し晴天の下で、主に、斜面にアオバナハイノキとテンニンカを植えたのである。植えた後には雨が降り、根のつき具合もよく、来年には美しい花を咲かすと美砂の会の仲西美佐子さんが太鼓判を押す。

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雨中での作業

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初日終了の記念撮影(新看板の前で)

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2日目、斜面での植林

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赤土見聞

今年、空梅雨で水不足が心配される沖縄、でも、ここ数日間は恵の雨が降り続き、アスファルトの道路では赤く濁った水が滝のように流れている。サトウキビ畑でも雨水に溶けた赤土が側溝に向かって勢いよく流れ出ている。畑が冠水するとサトウキビは根腐れをおこすので、水が速く流れてしまうように、畑に土を盛ってわざわざ側溝より高くすることもあるという。その結果、真っ赤な土が海に流れ出す。
しかし、我々が、芭蕉、フクギ、テリハボク、シャリンバイをこれまで植えてきた畑からは透明な水が流れていた。植樹した影響と草地も残していることが理由と考えられる。

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大粒の雨に打たれるサトウキビ畑

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側溝に赤土が流れる

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赤く染まる沈砂池

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赤土が湾に流れ込む