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活動報告

ブラジル

2011年活動報告

ブラジルパラ州サンタバルバラ郡内エスペジット・リベイロ地区における環境配慮型森林農業支援も今年で3年目となりました。今回は4農家に支援を行い各約0.25ha、合計1haのエリアを造成。バナナ、カジュー、クプアス等の果樹および、アサイ耶子、インガ、ジャトバ等の樹木6,676本を植えました。いずれの場所もこれまでと同様に砂質のラトソル土壌で地力に乏しい状況であったため鶏糞などの有機質肥料を主に施肥し、化学肥料も必要に応じて供給しました。また水源の森づくりを兼ねたキッズ植樹祭も開催して0.2haに約4,000本を植樹しました。

トメアスでの研修の様子

トメアスでの研修の様子

今年度は、新たに当地域の農民がアグロフォレストリーへの理解を深め、この農業システムが生活向上に繋がることを実感してもらうため、先進地域の研修を組み込み、4月12・13日の2日間、州農業指導公社(EMATER)、トメアス農協(CAMTA)、トメアス文化協会の協力を得て、トメアスでアグロフォレストリー講習会を実施し14名が参加しました。さらに4月以降も6月にEMATER協力の下23名が参加し、マリツーバ市の野菜栽培や魚の養殖、園芸の見学、ベネビーデス市のAimex種苗センター見学を実施するとともに8月にも前回参加できなかった3名がWRS/CAMTAその他団体主催のアグロフォレストリー講習会に参加しました。

また、当地区で3年に亘る活動の継続によって当初半信半疑であった入植者と現地カウンターパート団体(ASFLORA)の間にも信頼関係が醸成され、入植者達で組織する「エスペジット・リベイロ環境農業者協会」の集会にASFLORA職員が招かれ、様々な打合せに加わる機会も多くなりました。そしてその他にも、サンタバルバラ市役所や州農業指導公社(EMATER)、農民シンジケートといった外部からも、本活動およびASFLORAへの評価も高まり各種の支援や指導を受けられる機会が増えてきています。

トメアス農協技師による土づくり指導<

トメアス農協技師による土づくり指導

キッズ植樹祭

約250名が参加したキッズ植樹祭