
サトウキビの収穫

サトウキビバガス(絞りカス)
少しでも地球の緑を守り、温暖化防止に貢献できるようEFFでは、紙の原料となる木材に代わるものとして"さとうきびバガス"に着目し、その普及に力を注いできました。さとうきびは世界100カ国以上で栽培され、年間生産量は約19億トンにものぼる、世界第1位の農産物(※FAO統計・重量ベース)です。
砂糖を作る過程では、砂糖生産に必要な糖汁をさとうきびから絞った後に、茎や葉など大量の残渣(搾りカス)を発生します。この残渣が「バガス」と呼ばれるもので、その年間排出量は、世界中で約5億トンにも上っています。
製糖工場では、バガスをボイラーで燃やして機械の稼動エネルギーなどに利用していますが、アジアや南米などの大規模工場では、それでも使い切れないほど大量のバガスが発生しているのです。
今日、バイオマス資源の活用が盛んに行われるようになりましたが、未利用のまま廃棄物として処分されているこの余剰バガスも、紙の原料として再生すれば様々な環境メリットがあります。
EFFは、バガスの利用を推進し、多種多様な商品への導入・展開を進めることでバイオマス資源の有効活用を社会的なスタンダードとしていくことを目指しています。
上記のように、バガスを紙原料として利用することにより木材の使用量を減らすことができ、その分森林を保護することができます。例えば、紙皿をバガスモールド※1丸皿に換えて"10万枚"使用した場合、直径14cm高さ8mの立木約41本を使わずに保全できることになります。※2


バガスは、パルプの製造工場と隣接する製糖工場から排出されるので、木材やその他の紙原料のように伐採、採集、集荷や工場までの運搬などにかかるエネルギーが不要です。また、木材に比べて柔らかいので、パルプ製造時のエネルギーも節約できます。
バガスは、砂糖の副産物であり、毎年定量を産出するため安定的に供給されます。
また、従来は、余剰分が廃棄物として処理されていたものなので、ゴミを減らしリサイクルにも貢献します。

日本は、世界でもトップクラスの古紙リサイクル率・約66%を誇る国ですが、製品によっては古紙を原料として使えないものもあります。紙皿など食事に使う製品もその1つで、それらは衛生面からリサイクルの原料の使用が認められていないため、多くが木材を原料とした"ヴァージンパルプ"から作られています。
日本では、パルプ※の原料となる木材の約70%を輸入に頼っています。主な輸入先としては、オーストラリア、アメリカがあげられますが、タイ、ベトナムなど東南アジアからの輸入量も増加傾向にあります。
近年、木材生産の方法は、天然林の伐採規制もあり"産業植林"という形で行われています。産業植林は、一定程度の面積を区画に分けて計画的に毎年植林をし、収穫できる時期になったら伐採して、またその場所に再植林をするというサイクルで実施されます。植林木の生長によるCO2の吸収などの効果もありますが、ユーカリアカシアなど原料となる単一種を植える"木の畑"であるため、生物多様性やその地域の住民の生活を支えている森からの恵みを消失させてしまうなど多くの問題も指摘されています。
パルプとは・・・
木材やその他の植物資源を薬品などで溶かしてセルロース(繊維分)を抽出したもので、紙・紙製品の原料となります。原料や製法の違いによって様々なパルプがありますが、木材を原料にしたものは「木材パルプ」と呼ばれています。





