2001年に岩手県の西和賀町を一号地として、その後沖縄、広島、岩手、千葉、
2013年からは
埼玉、静岡にも事業地を広げ、植林・間伐活動を実施しています。
岩手県西和賀町は、奥羽山脈の山間部に位置しており、冬になると平野部でも積雪が2mを超える日本有数の豪雪地帯です。地域の数は少ない産業は農林業と観光(温泉)ですが、近年は極めて厳しい状況に直面しています。 EFFでは、かつて酪農用の牧草地として切り開かれた荒地となった場所を、再び人が集う森林にしたいという山主と地域住民とともに、2001年からブナ、ナラ、ケヤキなど広葉樹の植樹活動を行っています。
上総亀山は、千葉県房総半島の中央に位置し、東京湾に注ぐ小櫃川(おびつがわ)の水源地としても重要な山々を有する地域で、一見すると豊かな森が広がっていますが、とりわけ鹿による食害と竹林の侵食により年々森の中は荒廃し、生態系のバランスが崩れつつあります。
そこでEFFでは、2007年から、豊かで多くの生き物が棲める森を、目指しヤマザクラ、クヌギ、コナラなどの広葉樹の植樹と竹林伐採・整備活動を行っています。
埼玉県飯能市は、市の約76%が森林に覆われており古くは林業・織物の町として栄え、300余年の伝統を持つ「西川材」の生産地として知られています。しかし、他地域と同じく林業経営は厳しい状況にあり、伐採後再植林されず放置される森林が各地に点在する状況となっています。
そこでEFFでは、2009年に伐採後に再植林できずに放置されている場所でコナラなど広葉樹の植樹と間伐活動を開始しました。水源地としても重要なこの地の活動を通じて、森そしてと人と人の繋がりを育む活動を展開していきます。
静岡県の一級河川・大井川上流部に位置し、町域の約94%を森林が占める山あいの町です。日本有数の銘茶「川根茶」のふるさとであり、SLが走る大井川鐵道、カヌー下りを始めとした観光スポットが点在しています。観光資源に恵まれたこの町も日本の他地域と同様に林業家の高齢化や、町の過疎化が進んでおり、森林の継続的な活用が困難な状況にあります。
そこでEFFでは、それら課題を改善するために2013年から
「植樹・間伐による持続可能な森林管理」、「地域活性化」、「自然資源の再生・保全による観光産業の推進」を目指し活動を開始しました。
奈良県吉野町は、日本3大人工美林の一つとして数えられ、銘木の産地として知られていますが、近年では当地でも林業は衰退し、間伐が適切に行われず森林が荒れ、風災害に対し非常に脆弱な状態となっています。そして、1998年9月台風7号は、この地に大きな被害をもたらし、手入れが行き届かない人工林では、突風により次々に木々がなぎ倒されました。
そこで、EFFは2002年から、台風で倒れた風倒木を撤去しナラ、トチノキ、くりなど数十種類の広葉樹の植樹や間伐行い、経済林業+治山・涵養等の環境林業へ21世紀の林業を模索するチャレンジを行っています。
広島県竹原市は、安芸の小京都といわれ棒瓦の屋根と格子窓の古い家の風情ある町並みが残り、眼前には美しい瀬戸内島々と海が広がっています。しかしながら、瀬戸内地方は、雨がすくなく全国的にも山火事の発生数の多い場所です。
1994年8月には、竹原でも大規模な山火事が発生し、約380ヘクタールもの森が消失しました。
そこでEFFでは、2004年からマツ、ヤマモモ、サクラなどの木々を植えはじめ、花崗岩で急勾配な砂地の山肌でも、苗木が根付くように稲ワラを積み上げる工夫(積苗工)も行いながら、森林の再生を目指し植樹活動を行っています。
沖縄県恩納村は、万座ビーチなど有名なリゾート地があり、県内でも有数の観光地となっています。しかしながら、開発など色々な要因により赤土が河川や海域に流れ出し珊瑚を死滅させるなど、周辺に様々な悪影響を及ぼしています。また、近年では農地からの流出が7割を占め大きな要因となっています。
そこで、EFFは、2003年から恩名村でこの赤土問題に取り組んで来た「美砂(ちゅらさ)の会」の仲西さんたちと2006年から2009年までの3年間芭蕉等の植栽を行い、赤土の流出防止に取り組みました。その後活動を一旦停止していましたが、2014年から再び2012年の台風で壊滅状態となった恩納村海岸沿いの防風・防潮林の植樹を開始しました。