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活動報告

岩手県 西和賀町

活動の背景

岩手県 西和賀町の活動報告写真
可憐に咲くカタクリの花
岩手県 西和賀町の活動報告写真
草原から少しづつ里山へ

岩手県西和賀町は、奥羽山脈の山岳地帯に広がる地域で、冬になると平野部でも積雪が2mを越える日本有数の豪雪地帯です。北には国の自然環境保全地域に指定されている和賀岳、南には栗駒国定公園内の一部となっている南本内岳がそびえるなど豊かな自然に囲まれています。また「カタクリの里」とも呼ばれ、国内でも数少ない群生地では、春になると紫色の小さな花がじゅうたんのように一面に咲く光景を見ることができます。
地域の産業は、農林業と町内を南北に貫く和賀川沿いの湯田温泉峡を主とした観光業ですが、近年は極めて厳しい状況に直面しています。
私たちが活動している植林地は、かつて酪農用の牧草地として山を切り開いた場所です。牧畜を廃業した山主・小田島さんが"荒地となった山をかつてのように人が集う里山に戻したい"と思い、その思いに地域の人々が賛同し、2001年から広葉樹(ブナ、ナラ、ケヤキなど)の植樹を開始しました。当初は痩せた土地と豪雪で1割も根付かなかった苗も、根気強く手入れを続けた甲斐あって、今では大人の背丈を越えるまで成長し、少しずつ里山の原風景を取り戻しています。

これからの森づくりと目標

岩手県 西和賀町の活動報告写真

2001年から活動を開始し11年間で、のべ350人の方々の協力を得て約1,200本の植樹を実施してきました。3年目までは植林、4年目からは積雪対策へと活動を切り替え継続し、当初植えた苗木は、たくましく生長して丈が積雪量を越え、真冬でも雪の上から枝が覗けるまでに育ちました
今後は、背丈の高いものへ雪囲いは不要となり、奥側の低いものでも1本の支柱で対応可能になるなど徐々に手間が少なくなるため、活動主体を地域団体に移行しながら、枝打ちを行って木々の形を整えながら豊かな森にしていきます。

活動内容(手法:植樹、草刈、雪囲い)

3年目までは植樹、4年目以降は夏に草刈、秋に苗木を保護する雪囲いを中心に森林整備活動を行っています。

岩手県 西和賀町の活動報告写真

<植樹>

人の集う里山に戻したいという山主の想いからブナ、ナラ、ケヤキをはじめ、イタヤカエデ、ヤマザクラ、ナナカマドなど広葉樹を中心に約1,200本植樹しました。

岩手県 西和賀町の活動報告写真

<雪囲い>

毎年秋ごろ、豪雪地帯の冬を乗り切るため雪囲いを実施しています。背の低い苗木は、3本の木製の杭で囲み、麻紐で3ヶ所巻いて結わえます。はみ出す枝は杭の中側に入れる、あるいは杭に縛って折れないようにします。さらに、背丈以上のものには、2~3mほどの長さの丸い支柱を打ち込んで、3ヵ所ほど苗木と杭を直接縛ります。これにより雪の重みにも負けず次の春を迎えることができます。豪雪地帯ならではの大事な作業です。

2011

山の雪が溶けた4月の終わり、縄をほどく作業から活動がスタート。夏の草刈では、暑さの中で雑草の茅との戦い。13年目ともなるとコナラ4-5m、ケヤキ3-4m、ブナ1-2mと背丈を超える大きさに。根本から倒れる心配もないので、秋に行っていた雪囲いの杭への縛りは、今年で最後にしようとの結論になりました。

2010

12年目を迎えた植林地。今年も夏の草刈と秋の雪対策を実施しました。雪囲いには、ザ・パック株式会社の有志にも参加いただきました。今年は1度で作業を終えられなかったので、2度にわたって囲い作業を行いました。2度目の11月末の雪囲いの時は、数日前からの雪で一面銀世界。生長の遅いブナを中心に大雪にも備えてしっかり作業を行いました。

2011

地元の西和賀森づくり隊と共に、夏の草刈と秋の雪囲いを実施し、雪囲いには、ザ・パック㈱仙台支店の有志数名も駆けつけてくれました。今年11年目を迎えた当地では苗木もずいぶん生長し、コナラに至っては背丈が5メートルほどに達し、ちょっとした林を形成するまでになってきました。今後は、枝切も行いまっすぐに育てていくことを心がけたいと考えています。