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活動報告

奈良県 吉野町

活動の背景

奈良県 吉野町の活動報告写真
吉野桜で山々が桜色に染まる

奈良県吉野郡吉野町は、昭和31年に旧吉野町、上市町、中荘村、中龍門村、国樔村、龍門村が合併して生まれた町で、奈良県の中央部、吉野郡の北部に位置しています。町の中央部には紀の川が流れ、町域の一部は吉野熊野国立公園、吉野川・津風呂県立自然公園に指定されています。また、ユネスコ世界遺産『紀伊山地の霊場と参詣道』の一部として登録されている金峯神社もあり、歴史的文化遺産と豊かな自然とが見事に調和した日本有数の観光名所です。特に、吉野山の桜で全国的にも有名で、春には豪華絢爛で気品に富む桜が咲き乱れ訪れる人々の心を魅了しています。

奈良県 吉野町の活動報告写真
台風により無残にも剥き出しになった山肌

しかしながら、近年のわが国の著しい林業衰退は、銘木の産地として知られる奈良県吉野地方へも影響を及ぼし、適切な間伐が施されず、台風や豪雨などの風災害に対して非常に脆弱な状態となっています。このような状況を鑑み、地元企業、地元森林組合、山主、地元の吉野町役場と吉野町林業研究会など多く方々の協力を得て、現状の改善と歴史ある『吉野林業』の復活を目指して、2002年から植林と間伐の活動を開始しました。

これからの森づくりと目標

2002年より活動を開始し10年間で、のべ1,076人の方々の協力を得て、1,937本の植樹と1,520本の間伐を実施してきました。
森づくりは一過性の取り組みでは成り立たず、樹は長い年月をかけて育てていかなければなりません。植樹した後も、下草刈りや除間伐、獣害防止など大変手間のかかる作業が必要になることから、本活動では地元を中心に企業や林業専門家、市民ボランティアの力を集めることに力を入れています。また、樹木だけでなく多様な生物の多様性に配慮した針広混交林を目指し、ナラやクリ、トチなど数十種もの広葉樹を植え、経済林業プラス治山や水源涵養など環境林業へ、21世紀の林業を模索するチャレンジを続けています。

奈良県 吉野町の活動報告写真

特に、2010年度からは、協賛企業の(株)パル、支援企業のザ・パック(株)、山林所有者の㈱北岡本店、吉野中央森林組合、そしてEFFの間で、『世界(文化)遺産吉野の山の森林保全と育成』を目的とした※「PALフォレスト」協定を結び、2015年まで吉野山保全活動を進めていくこととしています。
※PALフォレスト についてはこちら

活動内容(手法:植樹、間伐)

毎年、春(3月)または秋(10月 or 11月)に植樹や間伐を実施し、森林整備活動を行っています。

<植樹>

トチノキ、ミズナラ、シバクリ、ケヤキ、ブナ、イタヤカエデ、カツラ、サクラなど広葉樹を中心に、地元森林組合と相談しながら各植樹地で育ちやすい樹種を選び植樹しています。また、鹿などに苗木が食べられること(食害)を防ぐために苗木を保護するネット(サプリガード)も1本ずつ実施しています。

立ち並んだ苗木とサプリガード

1つ、1つ丁寧につくっていく

<間伐>

毎年11月、間伐作業を実施します。森林組合などの林業家の指導のもと、選木、縄かけ、受け口作り、鋸の引き方を学び、ボランティア自らの力で樹を倒しています。樹木は、光合成で得た光エネルギー、葉から吸収した二酸化炭素、地中から得た水を使って炭水化物を合成、生長しています。鬱蒼とした山林では太陽光が林冠で遮られて林床まで届かないため、樹全体で光を受ける事ができず光合成が十分に行えません。光合成が不足した山林の木々の根は、地面の張りが弱く、また細く長い樹幹となり、強風など横からの力に弱い樹に生長してしまいます。間伐の作業は、樹木を太く、強く、大きく育てるために重要な作業です。

時にはチェーンソーも活躍

力を込めて樹を倒す

2011

秋深まる11月16日。毎年恒例の『元気もりもり・MORI in 吉野山』と題した間伐活動を実施しました。今年は、企業および一般ボランティアの方98名に参加いただき、約120本の木をノコギリを使って伐採しました。
その後、切った材は一部のみ搬出して、地域通貨と連携させて吉野の間伐材が形を変えて地域循環する仕組みの一部に活用されました。活動後汁豚汁とおにぎりを食べながら参加者それぞれ語らいました。

 

秋の間伐は、生憎雨のためイベントは中止となり、午後のメンテナス作業のみ実施することとなりました。

一方、春の植樹は、今年も株式会社パル、ザ・パック株式会社のボランティア、森林組合を含めた林業専門家、山主と総勢 63名が森に集まり、全5班に分かれてトチ、アンズ、ソメイヨシノ、ヤマモモなどの広葉樹を合計100 本植樹しました。
また鹿よけネット(サプリガード)も、1本ずつしっかりと木が根付いてくれるよう時間をかけて設置しました。

2011

今年の間伐は『第35回全国育樹祭』の関連事業として広報したことで、例年以上の一般ボランティアに参加していただき、協賛企業と現地の林業専門家を含めて総勢122名の大イベントとなり、9班に分かれ2時間かけて20本~25本程の木を間伐しました。また春の植樹は、協賛企業のボランティアを中心に、総勢66名でヤマモモ30本、アンズ30本、イロハモミジ20本、ソメイヨシノ20本の合計100本を植栽しました。