2010年度活動報告
東北地方太平洋沖地震発生直後の3月13日(日)、EFFでは予定していた広島・竹原市での植林活動を実施しました。
震災後の混乱の最中ではあったが、広島(竹原市)での活動は、「火災で焼失した山林跡地での土砂崩れなどの災害を防止するための植林」という趣旨で実施しており、実行委員会で協議した結果、今後どの地域でも起こりうる地震・災害に備えるため、重要かつ必要な活動であるとの合意に至り、中止はせず実施することとなりました。
植樹当日は雲ひとつない快晴に恵まれ、集まった197名の参加者は、まず開会式に先立ち今回の地震により被災された方々へ 1 分間の黙祷を捧げました。
開会式終了後、参加者は 10 班に分かれてバスに乗り植樹地へ移動、スコップや鍬を手に、早々に植樹を開始しました。
昨年から4年計画で開始した国有林での植樹の2年となる今回は、苗の根付きを良くするため、芸南森林組合の協力によって『積苗工』(3段わら積)を一部エリアで取り入れました。
事前に、「苗床」とも思えるような地拵えの準備を行なったことで、前回に比べ急傾斜であった植樹地においても、参加者は順調に植樹を実施することができ、予定よりも早く1,000本の苗木を植え終わることができました。(植樹樹種:ヤマモモ:340本、スーパー松:330本、サクラ:330本)
植樹作業終了後は、例年同様にバンブー公園に集まり、竹原市のボランティアグループの方々が作って下さった、豚汁とおにぎりで植樹の疲れを癒しました。参加者全員が怪我なく無事に全作業を終え、記念撮影を行って本活動を締めくくりました。
森林が消失した山は、大雨や地震が起これば地すべりや鉄砲水を引き起こす危険性が高いと言われています。震災直後の今回の植樹活動を通じて、災害に強い森づくりを継続的に行っていくことの重要性を改めて強く認識しました。このたびの実施に際し、多大なるご理解とご協力をいただきました皆様に、改めて感謝申し上げます。
尚、当日会場にて「東北地方太平洋沖地震」に対する義援金の呼びかけを致しました。頂戴したご寄附は、過日、日本赤十字社に振込を完了致しております。ご協力いただきました皆様に、感謝申し上げると共に、一刻も早い被災地域の復興を、心よりお祈り申し上げます。
「東北地方太平洋沖地震 竹原会場募金」報告書
※本活動は、(財)国土緑化推進機構 『緑の募金』に御支援いただいています。