2010年度活動報告
本年10年目を迎える本植林地では、下草刈、雪囲いなど植樹地のメンテナンスを中心に実施しました。
7月には地元の西和賀森づくり隊のメンバーとEFFスタッフで植樹地を覆う雑草を刈り取りました。10月の雪囲い作業には、ザ・パック㈱仙台支店の社員有志も駆けつけていただき、まだ背丈に満たない苗木を中心に添え木の支柱を立てるなど恒例の雪囲い作業を行いました。
本植樹地に植えているブナやナラなど広葉樹の植樹は、杉やヒノキのように産業植林される樹種ではないため、地元森林組合の出身である西和賀森づくり隊隊長の新田さんも、広葉樹の植樹経験がなく当初は手探りでした。また、加えて当植樹地は表土を剥ぎ取り放置されていた場所で、地味も極めて悪く、最初の数年は植えても枯れてしまう苗の木が多いのが実情でした。しかし、現在では当地の積雪量(2~3m)を超える高さまで生長した苗木も増えています。
それでもなお、近隣の森林へ分け入った際に見た天然のブナのような巨木になるまでは数十年かかると思われ、森づくりは息の長い活動を続けなければ成果が出ないことを改めて実感しました。
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草刈機を使って草を刈る
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活動地の看板も年月を経て、良い風合いに
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草刈をしたことで根元まで光が届く
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ゆっくりと着実に成長していく苗木