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活動報告

広島県 竹原市

2011年度活動報告

昨年に引き続き2012年3月に小吹山国有林では3回目となる植樹を実施しました。
今年度は、前年よりも若干広い約0.67haに芸南森林組合指導の下、地元・竹原高校の生徒、(株)エディオン、フマキラー(株)、(株)ザ・パック等の企業社員、一般ボランティアの総勢207名でスーパーマツ:400本、桜:400本、ヤマモモ:350本、ウバメガシ:50本の合計1,200本を植樹しました。

活動実施にあたっては、昨年度同様、国土緑化推進機構の緑の募金からの支援を受け、積苗工を施工するとともに、樹種として新たに「ウバメガシ」を追加しました。ウバメガシは、塩分を含んだ風が吹く沿岸地域の急傾斜地などに生育する常緑の木で、山火事の難を逃れた近隣の森林にも自生しています。また竹原市には、広島県天然記念物に指定されている「忠海のウバメガシ樹叢」もあり、地元の方にも馴染みある樹木です。植樹した数は50本と少ないですが、本取組みは植樹する場所の気候や土壌に沿った形で、僅かながらでも樹種の多様化を図る森林の再生を検討したいと考えて実施しました。

加えて、今回初めてこれまで実施してきた森林再生活動の意義や必要性を再認識し、森・川・海のつながりから生物多様性も含めた地域全体の環境を考えるという趣旨の下、植樹後にオプショナル企画として瀬戸内海でのクルージングエコツアーを開催。講師は、環境省委嘱国立公園ガイドである山根積氏に依頼し、忠海港から出港し植樹地の山を望む沿岸海域を約1時間航海しながら、大河ドラマで話題の平清盛に関する当地での歴史を始め、40・50年前から現在までの海の環境や人と自然の関わりの変化、そして山と海の繋がりなど多岐にわたって解説いただきました。約30名の参加者は、瀬戸内に浮かぶ島々を撮影したり、双眼鏡でスナメリ探索などしながら当地の歴史や自然環境、生物について学んだ。
小吹山の国有林での活動は、4年計画のため来年が最後となりますが、防火力の高いとされるネズミモチ、モッコクなどの樹種の追加を検討し引き続き災害に強い森づくりを展開するとともに、次期の植樹場所や当地での方向性を鑑み川・海など地域全体の貴重な自然やその繋がりについて学ぶ機会の創出や、地域活性化につながる取組みを模索していきたいと思います。

207名参加者全員で!

笑いも交え話を展開するエコツアー講師山根氏