2013年度活動報告
岩手の山活動は、山の雪が融けた4月の終わりに縄をほどく作業から1年がスタートします。雪につぶされないように雪が降る前に苗木の脇に杭を打ち縄で樹木と杭を結わえるのですが、雪解け後にその縄をほどく作業を行ないます。杭と一緒に倒れた木もあって、その時は木を起こしてまっすぐになるよう紐で引っ張り1ヶ月ほど固定しておきます。その後、草がどんどん伸びてくるので夏には下草刈りをします。
13年目を迎えた今年の草刈は、8月11日に実施しました。主に生えているのは世界最強の雑草といわれるイネ科の茅寒冷な西和賀町でも背丈以上に伸びます。昔は茅葺屋根や雪囲いの材料としてなくてはならない草でしたがいまは利用されることは殆どありません。
草刈は、西和賀森づくり隊に高橋が参加して実施しました。10月19日には恒例となった支柱立てをザ・パック株式会社仙台支店の社員に参加していただき実施しました。下草には、わらびが繁茂していたため、まずそれを除草しました。昨年の支柱は、折れたものは燃やし、使えるのは再利用。もう、背丈も大分伸び、コナラは4-5メートルに、ケヤキも3-4mに、ブナは1-2mと小さいですが生長が遅いだけでしっかり根付いている様子です。さすがにもう根元から倒されることはないと思われるので、杭に縛るのは最後にしようとの結論になりました。
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刈払い。茅は背丈を越している(8月)
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ブナの下草は一面のワラビ。西ワラビとして名高いブランド品
(ただし、10月なので食べるには遅すぎる。旬は6月)
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小下草のワラビを刈ってから支柱とブナを結わく(10月)
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雪に倒されないように、支柱立ての完成(10月)